山翠舎

古民家の移築・再生

古民家を大切にしている人、活用したい人──。双方が満足できるプロジェクト古民家を大切にしている人、活用したい人──。
双方が満足できるプロジェクト

半世紀以上、家族の暮らしを見守ってきて、役目を終えようとしている古民家。
全国には、そんな古民家がたくさんあります。その中には、お父様、お母様との思い出が詰まっていて、「本当は手放したくない、ましてや取り壊しはもっての外…」という方や、「祖父母から引き継いだが、今後住む予定はない…」といったケースもあるかと思います。

山翠舎にご相談ください。
想いの詰まった大切な古民家ですが、その持ち主様の多くが、実は維持・管理などに悩まれています。実際、週に2件くらいのペースで、古民家の持ち主様からご相談をいただいています。そこで山翠舎で提案しているのが、古民家を蘇らせ、再び輝きを取り戻させる「移築・再生プロジェクト」です。
具体的には、「古民家を活用して、店舗などをつくりたい」という事業者様(もしくは個人)と、前述の「古民家を活かしてほしい、手放したい」という持ち主様のマッチングをさせていただきます。
事業者様と持ち主様の双方が納得のいく提案を山翠舎が行い、想いの詰まった大切な古民家が、再び活躍できるステージを生み出していきます。

結び、繋ぐその瞬間 ─────────────────再び閑静なる時を刻む

古民家に惚れる人がいれば、移築の行方をたいそう気にする人もいる。そのお二人の時間を結んで繋いでいるのが山翠舎です。過去には、2棟の古民家を移築して、旅館旅館として再生したことがありました。
このケースの事業者様(託された人)と持ち主様(託した人)をご紹介します。

託された人

渥美よしひささん

「竹林庵 みずの」のオーナー渥美好永氏は現在74歳。異業種の旅館業に転身した70歳に、明治20年に建てられた雪国・新潟の古民家を移築し「別邸みずの」を作りました。別邸開業から半年で既に予約を入れるのが難しい宿へ。若き頃から才覚を発揮し、歩んできたその道をお尋ねしました。
インタビュー:2013/8/31
自分が暮らしたいと思う究極の空間を大切なお客様のために造り出しました。

 木材の中で唯一水に沈む「鉄刀木」の頑強な大黒柱。「別邸みずの」は、渥美社長と再び、閑静なる時を刻み出しました。「35年ほど前に自邸も古民家造りで建築しました。「竹林庵 みずの」、「別邸みずの」はともに、自分が暮らしたい、使いたい空間を実現させたのです。」と語る、渥美社長。

 チャンスをかならず良い方向へと導いてき、「人の能力にはそんなに差がないから。一生懸命やればだいたい上手くいくんですよ。そのチャンスを活かすことが大切」。また、「(良い)情報を得たらすぐに取り組む。それが信条です。」とも。
 民宿を営んでいた「みずの旅館」が閉じたことを知り、良い情報をいち早く取り入れたことでも分かります。

 若い頃は車のセールスでトップクラスの成績。その後、運送業、整備工場を経営し、やはり成功。60歳を過ぎて名刺を持たない環境になったとき、大好きな乗馬をし、悠々自適な暮らしを送るつもりが、「趣味よりも、やはり働くことが好きでした」と笑い現在に。山翠舎との出会いをうかがうと、「古材の価値は難しいものです。私は目利きでも建築家でもないですから。調布で出会ったレストランを山翠舎さんが手がけていたんですね。この仕事をしている会社ならばと、即、次の日車を飛ばし長野市の本社へ。会長と意気投合し、新潟では、現在フロントでお客様をお迎えしている「鉄砲梁」にひと目ぼれしました。私はこうと決まれば早いのです。でもそこには信頼がないと。」と笑う。

 山翠舎と出会っていなかったら成し得なかったこと、出会ったからこそ生き続ける「木」の温もりと年輪の安らぎを大切なお客様のために使いたいと語ります。

託す人

丸山ハナ子さん

11月のとある昼下がり。飯山市富倉集落に建つ、正確には建っていた「とみくら食堂」の跡地で、オーナーの丸山さん親子にお会いしました。丸山さんの古民家を解体して生まれた欅材を竹林庵みずのの増築部分に使うのです。
インタビュー:2013/11/1
主人とふたりで守ってきた欅の家が柱と梁だけになった瞬間。涙が溢れてきました。でもね、その古材たちが生きる場を知ったの。

 丸山ハナ子さん85歳。ハナ子さんの義弟の丸山修身さんに、お嬢様の由美子さんが相談したことがきっかけで、山翠舎と出会うことができたのです。 築89年。1階55坪、2階13.5坪の大きな大きなお宅は、飯山の豪雪に耐えた立派な家。ハナ子さんは近くの集落から嫁いで70年近くが過ぎました。オヤマボクチという、この地域独特ののつなぎを使った、歯ごたえのある力強い「富倉そば」を打つの古き佳き時代の女性の鏡です。

 「私の主人は10人弟妹。都会で家を建てる弟妹に、我が家が持つ山から欅を切り出して、家を建ててあげていました。欅はいい家が建つから」と、語るように、富倉の地には上等の欅の森が。本家である丸山家に、その欅が使われていないはずはなくそれは、見事な古材でした。

 新しく熱海へと旅立つ材は、山翠舎の専門家が久しぶりに出会った惚れ惚れとするような材でした。

 家の取り壊しの日、ハナ子さんは、切なくて切なくて、そして、今も切なくて。と、思い出すたびに、目にうっすらと涙を浮かべますが、大事に先代から目にうっすらと涙を浮かべますが、大事に先代から受け継いだ家を嫁として真摯に守り抜いた、太い柱が、立派な梁が。「熱海」という土地で再び時を刻みはじめるのです。馴染んだ柱の傷も、穴も、質感も同じように、生き続けて行ってくれることを思い、これで良かった、これで、ご先祖様に顔向けができるとつぶやき、療養している夫にも安心してもらえる。と笑います。また、先ごろ、義弟から「子どもの頃、年末に煤を払ったり磨いたりした柱や鴨居です。父親や先祖はどんなに喜んでいることでしょう」という言葉を聞いて、気持ちが安らぐ思いでした。そして、今年になって「熱海 竹林庵 みずの」さんのHPを見ていたら、1月に休業の期間がありましたので、ああ、いよいよ始まるんだと」、やはり義弟が教えてくれ、私も嬉しい気持ちで一杯です。白く艶々し、キメの細かい素肌を持つ85歳のハナ子さん。家族の心、想い出を大切に繋いでいく瞬間を垣間見た思いです。 

日本初「古民家登録制」を開始。思い出の住まいを、次の世代へ。日本初「古民家登録制」を開始。
思い出の住まいを、次の世代へ。

古民家の持ち主様で、山翠舎にご相談いただく約8割が、「もうすぐ、泣く泣く古民家を取り壊わさなくてはならない」という方たちです。こうしたケースでは、当社が解体を請け負い、これまで立派に住まいを支えてきた古木の柱や梁、さらには建具なども大切に取り外し、買い取らせていただきます。
そして、長野県大町にある当社の古木倉庫で大切に保管し、次の活躍の場を待つことになります。こうして、当社は「古木のストック数日本一」の在庫数を抱えるまでに成長しました。
ただ、先に紹介した古民家を移築して設計施工した旅館のケースのように、想いが詰まった住まいを、買い取らせていただき、なるべくそのままの形で移築・再生して店舗に活用することができれば、持ち主様・事業者様双方にとって、これ以上WIN-WINな関係はありません。
そこに赴くことで、思い出の住まいにまた会える。そして味わい深い独特の温もりがある空間は、多くの人を惹きつける居心地の良さや魅力を宿し続けるのです。

当社ではこうした古民家と事業者様の巡り会わせを、日本初の「古民家登録制」により実現します。現在この仕組みは着手したばかりですが、まず、持ち主様に古民家を山翠舎に登録していただきます。そして、古民家の移築を希望する事業者様、そして山翠舎との間で、対話・検討を重ね、マッチングを図るシステムです。

古民家の取り壊し時期や大きさ、広さ、状態、価格などの情報を一括管理することにより、古民家の活用ケースを偶然の産物にするのではなく、ニーズに合わせて計画的に移築・再生していくことができるようになります。

マッチング マッチング
店舗づくりで古民家を活用する場合は、先に図面を書くのではなく、
事業者様のイメージに近い空間に活かせる古民家を見つけ出すところから始めます。
山翠舎が企画から古民家のマッチング、古民家の持ち主様との交渉、
解体、移築、設計、施工までをトータルでコーディネートします。

古民家の移築・再生は過疎地域の活性化にもなる。古民家の移築・再生は
過疎地域の活性化にもなる。

山翠舎が行う移築・再生事業は、ただの工務店としての役割には止まらないと考えています。当社では古木を使った店舗の設計・施工に加え、開業支援として物件探しから、資金調達、人材採用、アフターメンテナンスまで、幅広いサービスを展開しています。
こうしたワンストップのトータルサポートを行う体制は、古民家の移築・再生事業にも積極的に活かしていきます。

過疎化に悩む自治体には、数多くの古民家が存在します。これをただの「空き家」ではなく「地域の貴重な資源・財産」と捉える発想も必要です。古民家を再生していくことは、そこに魅力的な空間が増えて人が集まり、ひいては地域の活性化にもつながっていくと考えています。
古民家の移築・再生事業は、店舗デザインの一要素ではなく、地域活性・街づくりの一助になり得るのです。山翠舎はこうした発想をベースに、設計・施工と並行して、時にはビジネスコンサルタントの立ち位置で、多彩な提案を行います。

当社は雪深い長野県の木工所からスタート企業です。
これまで、風雪に耐えてきたたくましい柱や梁を持つ古民家を数多く見てきて、その魅力を誰よりも理解しているつもりです。同時に古民家を手放さなくてはならない方たちの気持ちにもたくさん触れ、地方が抱える問題の現場に直面してきました。
こうした経験や、その中で培ってきたノウハウを、地域の活性化に少しでも生かすことができれば、私たちも嬉しく思います。

都市部での古民家活用も推進中。共に大きなプロジェクトを実現したい。都市部での古民家活用も推進中。
共に大きなプロジェクトを実現したい。

山翠舎では首都圏を中心に、飲食店をはじめとして300店以上の古木を使った空間づくりを行ってきました。ただ、古民家の移築・再生事業は、その規模や場所の問題から首都圏の近郊や地方都市に限られてきました。
しかしながら、古民家の魅力を知れば知るほど都市部でも、その高いポテンシャルを十分に発揮できると考えています。

例えば、老人ホームやデイケアセンターのような、高齢者を対象とした施設です。古木が持つ自然なぬくもりに加えて、古民家そのものに、想いを馳せる方も多いのではないでしょうか? 子どもの頃に過ごしたあの懐かしい住まい─。遠き日の思い出に触れながら、穏やかな気持ち過ごすことができるはずです。

また、ビアホールやショッピングセンターの一角に本格的な古民家移築店舗を導入するのも面白いと思います。古民家や古木の活用することでストーリー性や、再生資源の活用という、プラスαのイメージも生まれます。こうした印象は大いに企業様のイメージアップや宣伝効果に反映することができます。

しかし、このような大規模な計画は、山翠舎のアイデアだけではどうにも実現できないことも事実です。古木の魅力を発信しながら、地球環境に配慮したリサイクル社会の構築も目指していきたい。
そんな山翠舎の想いと共に歩んでいける企業様も募集しております。当社の古民家の移築・再生事業に興味がある企業様は、ぜひお問い合わせください。
私たちに何ができるかを、一緒に考えてまいります。

建物に新たな命が吹き込まれるまで。解体・移築再生の流れ建物に新たな命が吹き込まれるまで。
解体・移築再生の流れ

「古民家の解体・移築再生」。プロセスがすごく大変なのでは? いい建物にめぐりあえるかな? さまざまな疑問があると思います。大まかな流れは「お店づくりの流れ」とほぼ同じです。そこに、山翠舎がこれまで培ってきたネットワークと技術によって、「古民家再生」の道のりを全力でサポートいたします。

  • 01お問い合わせ
  • 02無料相談会
  • 03古民家の
    マッチング

    登録情報の中から、ご要望に合う古民家をマッチングします。
    さらに、登録情報の中にご要望に沿う物件がない場合は、山翠舎が培った独自ネットワークにより、長野県や新潟県を中心に理想の古民家を探します。

  • 04設計
    プランニング
  • 05設計予約
  • 06設計図面の
    作成
  • 07お見積り
  • 08古民家決定

    いくつもの古民家を調査し、最良の物件を決める。

  • 09古民家解体

    骨組みだけにしてから、重機を使い、材を傷つけないように外していきます。

  • 10古材状態
    チェック

    解体した古木に腐食はないか、移築に耐えうるかを確認します。

  • 11古材の
    管理・保管

    どの部分の材かわかるよう情報管理しながらいったん古木倉庫へ。

  • 12古材の
    製材・加工

    金属探知機を使って釘を抜き、設計に合わせて加工製材します。

  • 13施工

    管理記録を参考に、新たな場所で伝統工法によって命が吹き込まれます。

  • 完成
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    マッチング

    登録情報の中から、ご要望に合う古民家をマッチングします。
    さらに、登録情報の中にご要望に沿う物件がない場合は、山翠舎が培った独自ネットワークにより、長野県や新潟県を中心に理想の古民家を探します。

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古民家調査
  • 06設計図面の
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  • 08古民家決定

    いくつもの古民家を調査し、最良の物件を決める。

  • 09古民家解体

    骨組みだけにしてから、重機を使い、材を傷つけないように外していきます。

  • 10古材状態
    チェック

    解体した古木に腐食はないか、移築に耐えうるかを確認します。

古民家解体
古材状態チェック
  • 11古材の
    管理・保管

    どの部分の材かわかるよう情報管理しながらいったん古木倉庫へ。

  • 12古材の
    製材・加工

    金属探知機を使って釘を抜き、設計に合わせて加工製材します。

  • 13施工

    管理記録を参考に、新たな場所で伝統工法によって命が吹き込まれます。

  • 完成
古木の管理・保管
古木の製材・加工

古民家を解体して丁寧に取り出した古木は山翠舎が買取ます。古民家を解体して丁寧に
取り出した古木は山翠舎が買取ます。

山翠舎には、無料開業相談から、店舗の設計施工の依頼、古民家のご相談まで、さまざまなお問い合わせをいただきます。
その中でも、「古民家の解体・古木の買取依頼」についても積極的に承ります。

山深い地に建つ、見事な梁や柱を有する古民家。豪雪に耐えてきたその姿は勇ましく、時を経たからこそ生まれる柱や梁の色艶は、息をのむ美しさをそなえます。まだまだ十分にその役割を果たすことができることが一目で分かります。新築の材ではまず見ることのできない、荒削りの大黒柱や鉄砲梁などは、見る者に深い印象を残すことでしょう。

長年、古民家に向き合い、技術とネットワークを培ってきた山翠舎の強みは、古木に精通する自社職人が揃っていること。古木は古ければいいというものでもありません。上質な材を見極めるのも、経験と知識が必要です。そして、釘を使わず巧みに建てられた家は、解体にあたっても技術が求められます。現代では、その正しい扱いを知る人もごく僅かとなってしまいました。

こうして、解体時に丁寧に取り出された古木は、古民家の持ち主様と相談のうえ、買い取らせていただきます。
買取の基本的な流れですが、まずはお問い合せをいただいた後に、お電話等で古民家・古木についてのヒアリングを行います(必要に応じて写真もお送りいただきます)。得られた情報を元に社内で検討し、基準に沿うものであれば現地にて詳細調査を実施。その結果、買取可能な古木でれは解体業者を交えて打合せを行い、買い取らせていただきます。

現在、長野北部と新潟県を中心に古民家の解体・古木の買取に対応しているほか、無垢材や銘木の買い付けも行っています。詳細については、お気軽にお問い合わせください。

日本唯一の「古木トレーサビリティシステム」品質が管理された、古木(古材)のみの販売も実施。日本唯一の「古木トレーサビリティシステム」
品質が管理された、古木(古材)のみの販売も実施。

買取らせていただいた古木は、長野県大町にある当社の倉庫で、厳格に管理・保管されています。その数は、純粋に柱や梁で使用する材で、常時3,000本以上。古木の在庫数は、日本最大級を誇っています。これに加え、板材や建具、古民具も大量に保管されています。

また、単に解体現場から引き取って保管するだけではなく、一本一本の品質を丁寧にチェックしラベルを貼付け、太さ・長さ・樹種・形状はもちろん、経歴や由来までをも記録。「どこの古民家の、どの部分で使われていた素材なのか」までをも把握・管理する古木トレーサビリティシステムは、日本初、唯一山翠舎だけの取り組みです。
このシステムによって、よりお店のテーマやこだわりに沿った「ストーリー」を持つ古木を使うことができます。

大町の倉庫や製材の現場は、ご希望に応じて見学することが可能です。その古木の量と、みなぎる生命の迫力に、誰もが圧倒されてしまいます。

山翠舎では、設計・施工を伴わない「古木のみの販売」も行っています。お客様のご要望に応じた古木の選定、製材、加工までをしっかり行い、納品させていただきます。古木は非常に硬いのが特徴のひとつで、経験のない大工さんでは加工が難しいです。当社には、熟練のスタッフが揃っていますので、この点も安心してお任せください。

古木の販売は、今までは当社からの直販だけでしたが、今後代理店販売を開始予定です。現在、代理店契約の一次受付は終了いたしましたが、どんどん増やしていく予定ですので、志しのある業者様は、ぜひお問い合わせください。私たちと一緒に、古木を資源として活用しながら、持続可能な社会を作っていきましょう。

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