茗荷谷三原堂

昭和7年創業和菓子の老舗、本郷三原堂の茗荷谷店の改装。
テイクアウトコーナーや休憩スペース、多目的スペースなどを設け
入りやすくゆっくりお買い物のできるお店になりました。
新しいお店の顔「お菓子の樹」がお出迎えいたします。

竣工:2016年11月
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茗荷谷三原堂
住所
東京都文京区小石川5-3-7
竣工日
2016年11月 開店
営業時間等
営業時間: 10:00~18:00
定休日: 日曜日・月曜日
坪数
20.9坪
お店の紹介
昭和7年創業和菓子の老舗、本郷三原堂の茗荷谷店。
茗荷谷店も約30年前からこの地でお店を営んできて、今回の改装が行われました。
改装オープンしてから4ヶ月経った今のお声を聞かせていただきました。

お店の改装に当たって、設計施工に山翠舎を見つけて下さった経緯を教えていただけますか?

本店はカッチリした空間に改装してもらいましたが、茗荷谷店はもうちょっとカジュアルなイメージにしたかったので、新しい施工会社を探していました。でも施工会社の探し方が分からなくて、よく行くスペインバルのお店の方に内装業者の探し方を教えてもらい、それからはネットで調べていろんな施工事例事例を見るようにしました。

その中でいいと思ったお店が、いくつも山翠舎の作ったお店だったんです。

古木にこだわっていた訳ではないけれど、作られた店ではなく素朴で違和感のないような空間を作ってくれる場所ではないかと思い、お願いする頃にしました。

最初打ち合わせに行く時、ぼんやりとした思いの状態で行っていいのかな?という思いもありましたが、「まとまっていくても、漠然とした構想でも全然構わないので、持っているイメージなどをどんどん話してください!」という山上社長の一言で、「それなら、」と話すことができて良かったです。

打ち合わせ中に「お菓子の木をつくりたい!」と伝えました。

自分のイメージでは華奢でメルヘンなイメージで、実際にデザイナーさんが設計してくれたものはもっとどっしり、しっかりとしたものになりました。でも、こっちの方が良い。

素敵に作ってもらえて、使い勝手も良いです。

実際に改装してみて、いかがですか?



 お客様から「わー、キレイになった!」「買いやすくなったわ」なんて反応をいただけて嬉しいです。実際、圧倒的に使いやすくなりました。導線も考えられていて、不便なところもありません。


 以前からお店の前にある一段の段差は気になっていましたが、建物の都合でどうしても無くせませんでした。その段差がなければ自動ドアのままにしましたが、お客様にもご不便をおかけし申し訳ないので、自分たちが動き、手を差し伸べられる引き戸の扉に変えました。


 改装に当たって営業日数を1日減らしたのですが、改装後はお客様が1.5倍に増えて、おかげさまで売り上げは前と同じくらいです。


 路面にもショーケースを置いて外からも注文できるようにしたので、自転車に乗った人や、犬の散歩、テニスの帰りなんかにその日のおやつを買ってくださるお客様も増えました。


 良くコンビニのような場所に売っている「みたいなもの」を食べるのではなく、「本物」を食べてほしい。変なものをたくさん、ではなく、良いものを食べて十分に満足を! そのためには和菓子屋が頑張らないと、という思いがあります。


お客様には、和・洋、毎日のおやつから進物、人生の節目のタイミングなど、便利に使ってもらえたら、と思っています。ですから、お客様が増えたことがとても嬉しいです。

奥の広いスペースは、何のために作ったのですか?



 約30年前からこの場所を借りていたのですが、以前のお店は広すぎて人手不足もあり、大変だったんです。


 奥には職人の和菓子作りの作業場があり、機材を動かせない関係もあって、移転は必要ないし、お店を不用意に広くする必要もないし……と、余ったスペースが生まれてしまいました。


 改装で生まれたそんなスペースを見て、「ここでカフェをしないの?」と提案してくださる方もいますが、それを始めたらまた人手不足の問題が生まれてしまうし、何よりここは副産物。だからこそ不定期でイベントを企画して、街の人が楽しんでくれる場になったり、休憩してもらえるような使い勝手の良い場になったらな、と、フリースペースを作ったんです。


 リニューアルオープン以降繁忙期が続き、その場所に何もないままの時期もありましたが、今は机と椅子を置いて、購入したお菓子を食べられるようにしています。セルフサービスでお茶やお皿もご用意すると、使ってくださるお客様もいらっしゃいますね。


 今、ようやくイベントの計画も動き始めています。和菓子の講座だけでなく、手芸教室や、体と地球に優しい石鹸作りワークショップなど、街の方々に楽しんで使っていただくための企画をしていきます。

関係者の声

私が取材に訪れたのは2017年4月25日。

端午の節句を控えたシーズンで、店頭のショーケースには何種類かある柏餅を始め季節の和菓子と、いつもある人気の和菓子が並んでいました。

「本来柏餅は端午の節句に食べるものだけれど、その前からでももうすぐ節句が来るな、と感じたり四季を楽しんでもらいたい。そして、和菓子という日本の伝統を継承している身としても、少しでも身近に伝統、和菓子、節句などの風習を感じてもらえるよう発信していきたいと思っているんですよ。」

そう語ってくれたオーナーの大森さん。

「本郷 三原堂」「茗荷谷 三原堂」「ジャンヌトロワ」の3つのお店のオーナーでもある大森さんは、工場も併設するこの茗荷谷三原堂の改装の折に山翠舎へお声掛けくださりました。

実際に改装して、大森さんの構想にあった路面にショーケースを置いての販売は、自転車に乗ったままの人、犬の散歩中の人、買い物帰りの人などこれまで以上に顧客の幅が広がったといいます。

また、洋風とも和風とも、雑貨屋さんにも見えるような可愛らしい店内の雰囲気からか、ふらっと立ち寄ってくれる方も増えたといいます。

老舗でありながら、今の生活にも柔軟に溶け込む愛される店。

そんな大切な場所づくりに関わることができとても嬉しいです。

今まで5月になるとなんとなく食べていた柏餅ですが、店内で柏餅についてのお話を聞きながら味わった優しい甘さは、今でも忘れません。

そんな、一人ひとりに根付く和菓子屋さんには

シンボルツリーの「お菓子の木」が設置されています。茗荷谷に立ち寄ったら、誰かへの贈り物、自分への贈り物にこのお店へお立ち寄り下さい。

(デザイン営業部 酒井)

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