■信州大学繊維学部Fiiシェアオフィスの内装を紹介!

▲施工後のオフィスの壁
▲施工前の様子
信州大学繊維学部の産学官連携拠点であるFii内の1室を館内利用者向けのシェアオフィスとして改装。様々な企業の方が利用するためプライバシーの対策として半個室で構成されています。
オープンスペースには古民家からの解体材を活用しており、小さいスペースながら柱・梁・板など古民家を構成する材料を惜しみなく使用しました。直接手が触れる場所には古木をはじめ木材を使い、シンプルな空間の中にも温かみを感じられるようなデザインとなっております。
天井が抜けているので圧迫感のない作業に集中できるスペースになっています。限られたスペースではありますが様々なシーンに対応できるようカフェのようなオープンスペースも配置されています。
■Fiiシェアオフィスについて

▲施設内には半個室の8つのブースが設置されている
▲個室スペース
- 約12坪のシェアオフィスには、8つの個室が用意されており、快適なネット環境を整えた利便性の高い空間です。Fiiの会員になることで、さまざまなサポートを受けることができます。
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- たとえばサステナビリティ経営に関するアドバイスや、国際的な大学ネットワークを活用した海外市場への展開支援、さらには繊維学部の研究設備や教育用ソフトウェアの利用も可能です。情報提供や人材紹介などのサービスも充実しており、起業・研究・教育の場として多角的な活用が期待できます。
■シェアオフィスの開設に併せて、記者会見が行われました
▲記者会見の様子
今回の会見では山翠舎代表の山上より、山翠舎の事業紹介と信州大学とのつながり、そして今回のシェアオフィス開設に至る経緯について語りました。山上は、古木が本来持つ経年による美しさや強度に注目し、20年以上にわたってアップサイクルの仕組みを構築してきた背景を紹介しました。信州大学とは2019年からSDGs授業への登壇やGXセミナーでの講演を通じて連携があり、同大学の村上教授との出会いを機に、今回のシェアオフィスのプロジェクトが進みました。
今回のシェアオフィスも、そうした「古いものに新たな命を吹き込む」山翠舎の哲学を反映した空間です。施設には信州大学と連携して開発した素材や技術も取り入れられており、空き家や遊休不動産の再生による地域の価値創出にもつながると位置づけられています。
■信州大学繊維学部及びFiiとは


信州大学繊維学部(長野県上田市)は、日本で唯一の「繊維」の名を冠する学部であり、1910年の創立以来、伝統的な繊維科学からナノファイバーやスマートテキスタイルなど最先端分野まで幅広く研究・教育を展開しています。衣服だけでなく、建築、電子材料、医療、自動車、スポーツ、ロボット、感性工学など、多様な分野に応用される「ファイバー工学」の国際的な教育研究拠点です。
学部の産学官連携拠点となるのが「ファイバーイノベーション・インキュベーター(Fii)」です。Fiiは、産学官連携・国際連携の窓口となり、国内外の企業や研究機関と共同で、繊維分野のオープンイノベーションを推進しています。Fiiには、企業の研究室を学内に設置できるプロジェクトスペースや、ナノファイバーやスマートテキスタイルの試作・評価が可能な最先端設備が整っています。また、信州大学繊維学部はFiiが中心となりサステナビリティ分野で国内外で連携を強化しています。
■さいごに
大学と企業の連携によるユニークなシェアオフィスが完成しました。この温もりある空間から、新しいアイデアや出会いが生まれることを関係者一同願っております。
信州大学繊維学部のファイバーイノベーションインキュベーター(Fii)の詳細情報はこちらをご参照ください。
信濃毎日新聞に当日の様子が掲載されました。こちらのリンクよりご覧になれます。